今回は鞄のハンドル交換です。
PRADAの持ち手交換修理です。かなり崩壊気味ですね、ここまでくるとさすがに補修が利かないので新規作成になります。ナイロン製のバッグ、さらにパイピングが干渉していて見るからに厄介な感じですが、頑張ってやっていきます。
ブランドバッグはいろんなところで本当にギリギリのラインをせめてくるなーという印象を受けます。その辺は、リペアで半解体するとき本当に神経使います。デザイン性を高めるため縫製のピッチやコバからのライン幅など、リペア職人泣かせになっています。
仕上がりこのような感じ。顔を交換したアンパンマンのように見事生き返りました!
高級Bagは修理して大事に扱うのが当たり前の世の中になってほしいなーと日々思います。買った値段を考えると意地でも使ってくださいヨ!と言いたくなりますが、案外捨ててしまう方もいらっしゃったりします。ブログを通して「こういう状態のものがこれくらい綺麗に直るんだ」という具体的なところを知っていただけたら嬉しいです。
オロビアンコのハンドル交換。革がかなり特殊なのであっちこっち探し回りますが、どうしても見つからないこともあります。。この辺は天然皮革の本当に大変なところですね。
なんとかOK頂けそうな革を見つけ、完成!
革の選定は本当に時間がかかるものなんです。その時革屋さんに問い合わせても、タイムリーに同じものがある保証がない。ただできるなら染め加工した革よりも100%天然素材で修理したいので、必死で探すわけです。技術がいくらあっても、素材探しで妥協するとその程度の仕上がりになります。そのための時間は許される限り使わせていただきたいなと思ってます。
過去のハンドル交換修理の記事のリンクです!
https://bag-repair-hironaga.com/2017/01/08/repair-blog-6/
以上、鞄のハンドル修理のご紹介でした!
ピンバック: 鞄の持ち手交換修理~クロコバッグ丸手・ルイヴィトン一本手~ | ヒロナガ鞄修理工房