鞄修理の定番のファスナー交換。
当工房では、ご依頼1点1点、その都度カラーサンプルから最適なテープカラーを選択します。さらに耐久性・平滑性において最高級クラスのSGファスナーでの交換修理が可能です。
ファスナー交換は最短でも、材料仕入れに2~3週程度いただいております。ファスナーメーカーの工場に発注内容が届き、納品されるまでの期間ですので、正しい発注方法を行っていればこの期間を縮めることは不可能です。
数百種類のテープカラーに、コイルファスナー・金属・防水・銀ムシ・ビスロンなどのファスナーの種類に加え、ファスナーの番手(サイズ)、スライダー・ムシの形状・カラー、、、
というようなファスナーの種類をすべて選んで発注をかけるわけです。すべての種類を事前にストックしておけるような数ではありませんので、黒・こげ茶などの定番以外は発注してその都度作ってもらうわけですね。
逆に言えば、この手間を省いてしまえばいくらでも即修理が可能となるわけですが、当然あまり良い修理は見込めませんので、当工房では徹底してしっかり納期をいただきます。
ファスナーを取り外して新しいファスナーを取り付ける、ただそれだけと思われがちですが、芯材が崩壊していることもあり、新しい芯材を作り直すこともあります。このひと手間を省くとファスナーの開閉が安定せず、テープにストレスがかかり、ファスナーの寿命が縮んでしまうこともあります。
当工房ではYKKの最高級シリーズのSGファスナーの取り寄せができます。同じ工賃でも内容は天と地の差がありますから、やはりしっかり期間をいただいて材料仕入れさせていただければと思います。材料仕入れにお時間をいただくことはお客様にとってメリットしかありませんからね。逆に言えば、無茶な即修理は修理の質に関しては100%デメリットしかありません。
ファスナーを正確に取り付けているかによって平滑性と寿命が大きく変わってきますので、そもそもちゃんとした修理をしないと、いくらいい素材を取り付けてもそのポテンシャルが発揮されません。ファスナー交換は定番の修理ですが、高い修理技術が要求されます。
バッグ、ブーツ、財布・革小物など、様々な構造の製品のファスナー交換に対応しておりますのでご相談ください。