ルイヴィトン、ジェアンシリーズの内装交換の事例紹介です。
このシリーズの内装劣化の症状ですが、生地表面の接着剤の染み出しや表面の劣化によるべたつきが多いようです。
こちらは定番のシャンタン生地にて交換作製しました。仕切りの部分ですが、元々は異なる素材で少し厚手の合成素材が使用されていましたが、別々に素材を調達しカラーとイメージをすり合わせるのはかなり難しいため、同じシャンタン生地で作製。厚みを持たせるために中にクッション素材を入れて仕切りを再現しました。
中央のロゴ入りの革タグは再利用。
メインの内装に加え、前後ろにポケット内装がある構造。こちらも劣化はメインの内装ほどではありませんでしたが後々劣化するリスクも考えると一気に交換してしまうほうが良いかと思います。
3室の内装が新品になりかなり見違えた印象になりました!
今回はバッグ全体の簡易ケア(¥500)を施しました。皮革のクリーニング・保湿ケア、キャンバス地用のケア用品を使った泡洗浄でクリーンな状態に。
特殊な汚れでない場合、ほとんどは通常ケアで事足りる場合が多いです。大掛かりなことをしたり強い溶剤を使うとかえって生地を痛める場合がありますので必要に応じた処置をしていきます。
その他、様々な修理に挑戦しておりますので何でもご相談くださいませ。