財布のファスナー修理
今回は財布のファスナー修理についてまとめてみました。非常にご依頼の多い修理。当工房でもメインの修理となっています。
左右のファスナーを正確に張り合わせ、縫製をかけなおす。。一見簡単そうですが、歪みのあるモノにファスナーを取り付ける作業は大変なんです。少しの狂いでスムーズに開閉できなくなってしまいます。
当工房では、全て国産のYKKファスナーにてお修理致します。色もカラーチャートから近い色を取り寄せ、違和感のない修理法をご提案します。
ロエベ(Loewe)の長財布 ファスナー交換
ロエベの長財布コインケースのファスナー交換です。
スペインの王室御用達ブランドであったロエベ。現在は、フランスのLVMH (モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)というグループに属しています。Louis Vuittonをはじめ、CELINE、Christian Dior、FENDI、MARC JACOBSなどの国内で人気のブランドも傘下にある超巨大企業グループですね。
今回はコインポケットのファスナーを交換しました。ファスナースライダーの引手飾りは。、可能なものは全て再使用します。
カルティエ(Cartier)長財布のファスナー交換
カルティエの長財布、エナメル素材の高級感ある財布です。こちらもコインケースのファスナー交換しました。
同じ構造ですが、こちらはカルティエ(Cartier)。ジュエリー・高級時計の分野で「宝石商の王」と呼ばれるほど有名ですが、財布などの革製品も人気ですね。エナメル素材で新品同様でしたが、ファスナーだけが見事に裂けてしまっていました。
コインケース部分のファスナー交換。チャームは再利用して見た目も違和感なく仕上がりました。
ルイヴィトンの長財布 ラウンドファスナーの修理
大変ご依頼の多い、ルイヴィトン(Louis Vuitton)のファスナー交換をご紹介。
モノグラムの柄は日本の家紋から、ダミエは市松模様からヒントを得て作られたそうです。これだけルイヴィトンが国内で人気なのは、そうしたルーツが無意識に日本人の心に響いているのかもしれませんね。
当工房では最高級ラインのYKKエクセラファスナーでの交換修理が可能です。このファスナーは実際にルイヴィトンの多くの製品に採用されているファスナーですので、正規のリペアサービスよりも格安で同じ品質の素材によるリペアが可能となるわけです。
ルイヴィトン・ダミエのラウンドファスナー交換。
ルイヴィトン・モノグラムのラウンドファスナー交換。
修理の定番のラウンドファスナーですが、かなり難易度が高い修理になります。当工房ではメインの修理の一つとしてたくさんのご依頼頂いております。ルイヴィトン製品はモノグラム、ダミエのほか、アズール、エピその他のシリーズもたくさんご依頼いただいておりますのでお気軽にご相談ください。
複雑な構造の財布ファスナー交換
職人泣かせの、複雑に奥まった形のコインケース部分ファスナー交換。チャームは再利用。他店やメーカーでさじを投げられたものもたくさん救済してきました。修理できないと思い込んでいたものでも使える状態に持っていくことができるかもしれません。捨てる前に、見積はメール1本簡単・無料ですから一度お見積だけでもしてみてはいかがでしょうか?
修理する・しない、どちらにしてもお別れをするもの、直して使うもの、メンテナンスが必要なもの。お客様の価値観と、どういったものをどう直して、どのくらいコストがかかるのか。ご愛用品の正しい扱い方の指標ができるだけでもお役に立てるかもしれませんよ。
鞄のファスナー修理記事はこちら!
https://bag-repair-hironaga.com/2017/01/07/repair-blog-2/
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