当工房で定番の修理となりつつある、合成皮革のベトつきで使用困難となったブランドバッグの内張り交換について。今までのところ、どんな困難な構造でも修復することに成功しております。他店で断られた物、是非一度ご相談くださいませ♪
今回はこちらのハナエモリの巾着Bag。リペアするにあたって少し明るめの生地で作り替えたいとのご要望。今回は薄いブラウン系のシャンタン生地にて交換修理します。
おーっと、その前に、、底の芯材がくたびれて本来の役割を果たせていません。新しい底芯に交換し、張りを持たせます。これで組み立てたときに本来のフォルムを取り戻してくれるでしょう。
型紙づくりです。お客様が素材の劣化に驚いて元の内生地を取り外してしまっていたので、内径からおおよその型を取っていき、微調整を重ねながら、これでいけるでしょう!という型紙ができれば生地の裁断にはいります。本来は内袋の残骸があった方が手っ取り早いのですが、無くてもちょっと頑張ればなんとかなります(笑)ただファスナーポケットの位置など細かいデザインはお任せになりますね。。
生地の裁断完了。。底部パーツのみ薄めの芯材を張り合わせてみました。次に縫製、ばらした革パーツと縫い合わせ袋状にしたら本体にすとんと落とし、張り合わせ。
と、簡単に説明してますが結構時間かかってます(笑)一発勝負なので既製品の大量生産のようにはスピード出せません。一針一針、、丁寧に、、
完成です!気づいたら夜中になってしまいました!なのでフラッシュで撮りましたが、太陽光で見るともう少し落ち着いた雰囲気です。気分が乗ってくると何時間でも平気で没頭してしまうので生活リズムを維持するのが大変です(笑)でもその方が仕上がりはよくなるような気がします、たぶん気分の問題でしょうね、、明るい生地で作ったので、鞄の中に何があるか一目瞭然ですね!真っ黒よりも気分もなんだか晴れやかです。
最後にニュートラルのクリームでかんたんな保革ケアを施します。画像からもモッチリした質感が感じられるんじゃないでしょうか?
また沢山いろんなところへ連れてってもらえよ~。。てな感じでお客様のもとに送り出します。
鞄の内張り交換はヒロナガ鞄修理工房へ♪ワンランク上のリペアをご提案いたします。
以上、鞄の内装交換のご紹介でした!