今回ご紹介するのはこちらのヴィヴィアンウエストウッドのショルダー付きウォレット。
レディースの製品は根革のパーツが幅が狭くこうした事例が多いです。元通り修復してあげるとともに、強度をアップさせる方法を考えます。
こうしたケースの場合、部分的な補修がコスパの面でもよいでしょう。欠損した部分を新しくレザーで作成します。
数千円の工賃に対し、毎回数万円する革を仕入れて色合わせするのは現実的に不可能ですので、こうした修理のためにいろいろな革のハギレをストックしています。
適した厚みに革包丁を使って漉いていきます。包丁を使うことによって継ぎ目を限りなく0mm厚に漉き、カモフラージュするわけです。
革の端が切りっぱなしでなく内側にへり返ししているので、芯材にくるむようにして継いでやります。
元通りステッチをかけてやれば、かなり目立たなくなります。
レザーを継ぐという行為は、既製品でもたまにあることです。例えば個体の小さなエキゾチックレザーで大きなものを作る、革のサイズ以上の長さのストラップを作るときなどです。
そう考えると、パーツを継いでいることは見た目がきれいであれば、過度に神経質になることはないかと思います。
以上、ヴィヴィアン 財布修理のご紹介でした。