ハンドル・ショルダー根革の色々な修理方法
バッグの修理と一口に言っても様々な修理方法があります。大きく分類すると、パーツを一から作る新規作製と、パーツをそのまま生かした修繕とに分かれます。今回は後者の補修方法について解説したいと思います。
綿・化繊素材のテープのハンドル。こういった素材は既製品で見られますね。よくあるトラブルとしては画像のようにテープが鞄の重量でほつれてきてしまい引っこ抜けてしまうケース。新規作製も可能ですが、基本的には補修が可能です。ステッチラインでテープが痛んでいる場合が多いので余分に入れ込んで縫製し直します。
アフター。新規作製の場合、カラーのテープなども取り寄せ可能です。
ブルガリ ショルダーバックのストラップ補修。痛んできて今にもちぎれそうです。こういった場合は痛んでいる個所をカットして継ぎなおしてやることで補修可能です
アフター。こうした修理方法は予算的にもお安く応急処置できます。
マークジェイコブス ショルダーバッグの根革作製。基本的には新しい皮革素材で作り直しますが、今回はショルダーストラップの一部を取って根革パーツを作製しました。
アフター。他の例として、使用しないストラップを使ってハンドルを作製し、トートバッグのような形にリメイクすることも可能です。
アナスイ エナメルがま口bag ハンドルの劣化修理。
ハンドルの損傷が酷いので、今回は巻革補修をしました。ハンドル全体に革を当てて補強します。
アフター。同素材のエナメル革で補修しましたので、違和感なく仕上がりました。
酷使されるハンドル部分は劣化が早いですが、新規作製・補修することができます。他店で断られたカラー素材や型押し革なども近いものを探しますのでご相談ください。