今回は、不動の人気、ボッテガヴェネタの製品の修理事例です。
落ち着いた品のある雰囲気は、ビジネス向きですし、シンプルなフォルムで使い勝手も良いですね。皮革もポテンシャルの高い素材が使用されているので、長くご愛用頂きたい品です。
こちらのバッグ、一見何のトラブルもないように見えますが、元々上部に固定されていたマグネットが内部に落ちてしまっています。
落ちていたマグネットを救出し、極薄のソフトレザーで土台を作り直します。
縫製をかけてしまいたいところですが、外観が変わらないよう、本体側面に完全に接着固定してしまいます。このトラブルはボッテガ製品でよく見かけます。案外簡単に直りますよ(^^♪
定番のラウンドファスナー交換。
左のように解体し、右のように再縫製しファスナーテープを取り替えます。
ボッテガ・ヴェネタのラウンドウォレットですが、このほかにも、皮革のエイジングケア(クリーニング・保革)、ボロボロになった縁革の顔料埋め補修(コバ顔料で欠損を埋める修理)または縁革の全交換、レザーの引手補修および新規作製、全体のカラーリング施工などなどいろいろな修理メニューに対応しています。相当ボロボロになった状態でもかなり復元できますから思い出の品は修理して長くご愛用頂きたいですね。
YKKファスナーに交換となりますが、通常のアンティック色ではなく、黒ニッケルの金属ファスナーを使います。
セカンドバッグ、こちらもファスナー取り換えしました。