ダレスバッグの根革交換修理のご紹介です。
開口部にダレス特有の金具が入っているため、根革部分の修理は手縫いでの再縫製工程がつきものです。鞄修理の中でもかなり難度の高い方じゃないでしょうか。
できる限りオリジナルに近い形で仕上げます。
ハンドルからのつながりに違和感が出ないよう、シボのある革をチョイス。経年変化で手になじみ柔らかくなった革を再現するためは、同様に軽やかで柔らかいものを選ばなければなりませんが、根革パーツは強度をしっかり出すことが重要です。
今回は表側に薄めのシボあり革、裏側に厚めの強靭なヌメ革を使用し、耐久性とクオリティの両立を考えたリペアを目指します。
切り出したパーツが裏革。繊維が詰まってしっかりしています。こちらにシボ革を張り合わせて二層構造に。間にはさらに補強用のナイロンテープを仕込みます。
パーツ縫製の過程をすっ飛ばしてしまいましたが、根革取り付け後、バラした口金付近の再縫製です。鋼が邪魔をして機械縫製が困難なので、これまた手縫いで仕上げていきます。
アフター。黒は色合わせの心配がないので表面の雰囲気だけで比較的楽でした。
アップでもう一枚。金具幅が1.2センチほどしかないのでとにかく強度!強度!と頭の中で唱えながらの作業でした。
ほかにもハンドル新規作成など承っておりますのでお気軽にお問い合わせください♪
以上、ダレスバッグの修理紹介でした!
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