今回は靴のアッパー周りの修理をご紹介したいと思います。
ソールやリフトの修理はしていても、アッパーのお修理となると本格的な修理をしていないお店が多いのが現状だと思います。
当工房では、一般の靴修理に加え、ビラゴム・ホック類の交換、サイドゴア交換、スベリ革、ブーツのファスナー交換、モカシン再生縫い、ピンヒールの巻革・スタック交換、シューケア(汚れ落とし+保革+補色)などなど幅広くやっております。
ダブルモンクストラップのバックル根革修理。
元穴に正確にステッチをかけていきます。
かなりタフな作りになりました。ガンガンはいてもらいたいですね!
モカシンの再生縫い。部分的な縫い直しがリーズナブルでおすすめです。
サンダルなどのビラゴム交換。カラーは黒・茶・ベージュございます。
腰裏(スベリ革)の修理。近い雰囲気のレザーで穴をふさぎます。
一応スニーカーも修理可能ですが、仕様を変えざるを得ないものもありますのでご相談ください。
ブーツのファスナー交換。国産のYKKファスナーで修理致します。画像のように生地部分が裂けたら全交換の必要がありますね。
ファスナーは消耗パーツですので、壊れたら修理して長くご愛用頂くのがコスパも良いかと思います。
こちらは婦人ロングブーツ。履きジワに沿って張り合わせ・縫製しながらも、仕上がりはシャキッとまっすぐしてないといけません。履き心地が変わるとOUTなので、かなり難易度高めですね。左右の張り合わせのテンションが少しでもずれるとぐちゃぐちゃになるので神経を使いながら作業します。
アフター。
履きならした靴の微妙な歪みににファスナーがキレイに沿って走っていて、尚且つ全体がくたびれることなくシャキッとしていて開閉がスムーズにできる状態。ここまでできて初めて価値ある修理と言えるんじゃないでしょうか。
以上、靴修理あれこれでした!