モノグラム(トアル地)の補修  修理出来ないものにトライしてみるという事。


モノグラムの裂けてしまった箇所の補修。パックリ裂けていた箇所を接着・パテ埋めし、顔料補修。

トアル地は修理することが難しいのですが、「どうしても。。」という方に限って何度かトライした事があります。

生地が完全に欠損してる場合、何らかの素材で補う必要があります。型押しのレザーなどで意外と近いものがあったりします。

当て革して補修しても結局、境目は出来るので、見た目かなり綺麗になりますが完全修復とは言えないでしょう。リペアの仕事は、元を10として7〜8割くらいの修復にとどまる内容のものが沢山あります。

こうしたものはいわば裏メニュー的なもので、出すか出さないか、お客様の価値観によって変わってくるかと思います。

基本的には、完璧な仕上がりを追求されてらっしゃるお客様には、こうしたシビアな修理内容など、ご提供出来ないものがいくつか出てくるかと思います。やっても果たして喜んでもらえるだろうか?という疑問が出てしまうんですね。一度やってしまったら元に戻せるものばかりではないので、無難な選択をした方が良いのかなと。