ルイ・ヴィトン ダミエ・ジェアンの修理事例 パーツ交換からオーバーホールまで

今回は、ルイ・ヴィトンの中でもカジュアルな路線のダミエ・ジェアンシリーズの修理依頼のいくつかをご紹介します。

2000年代以降の比較的若いラインですが、強化ファイバーが織り込まれた耐久性の高いキャンバス地が使用されており、ビジネスでもレジャーでもトラベルでもなんでも使い勝手が良く、デザインも落ち着きがあって飽きがこないのがこのシリーズの魅力でしょうか。

少しライトな色味のテールにはルイ・ヴィトンらしいいつものヌメ革にイエローのステッチ。他に濃茶のノワール、濃紺系のブルーオセアンと三色のバリエーションがありますね。こちらの二色にはダークブラウン系のスムースレザーが使用されています。

ルイ・ヴィトン ダミエ・ジュアン 修理

こちらは、シタダンNMのテール。破損したパーツの交換修理。このように部分的な交換も可能ですし、オーバーホールしてレザーパーツの総替えも行っていますので、ご予算に応じて対応します。しかしこのキャンバス素材、半端ではない強さで、裂けたり穴が開いたりというトラブルにほとんど遭遇したことがありません。おまけにめちゃくちゃ軽いんですね。ヴィトンの合成素材にはどれもすさまじい企業開発力を垣間見ることができます。

ヴィトン ダミエ・ジュアン 修理

ダブルジップのファスナー交換。YKKエクセラ・ダブルジップで交換。チャームは再利用してます。ファイバー素材の微妙なメタリック感にカーキとグレーの中間のようなファスナー色が使われていますが、YKKのファスナーからぴったりのカラーをご用意できます。

ルイ・ヴィトン ダミエ・ジュアン 修理

同じくシタダンNMですが、こちらはノワール。焦げ茶のスムースレザーが使用されています。今回はこちら、オーバーホールして、サイドの根革パーツ・ストラップのサル革(ループ)・正面、背面のレザー部分を新しいレザーに交換しました。レザーパーツの総替えというやつですね。キャンバス系bagはこうした装飾レザーの交換が結構シビアだったりするものですが、当工房ではいろいろトライしてますので、あちこち修理屋を回って断られたものでも試しにご相談くださいませ。

以上、ダミエ・ジュアンの修理事例を紹介しました!

では今回はこのあたりで。またの投稿をお楽しみに。

 

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