バッグの持ち手の芯が折れたら 丸手ハンドルの芯交換

バッグのハンドルの芯が折れてしまったら修理できるの?

・折れてしまった丸手ハンドルの芯材の抜き替え修理が可能です。丸手ハンドルは機械縫いでは元穴を正確にひろう修理が困難ですので、手縫いで補修します。

丸手ハンドルの折れた中芯の交換。ミシン縫いできないこともないですが、念には念を入れてすべて手縫いします。丸手ハンドルの芯交換は完全な手縫い修理になるので、敬遠されがちな修理ですが、ハンドル新規作製に比べリーズナブルに修理できるのでお勧めです。手縫い修理はミシンの何倍もの時間がかかります。作業中は「そりゃ、だれもやりたがらないよな~コレ・・」と内心思いながらも頑張ってます。

 

いい加減なスピード修理は2次破損を起こす場合があります!

・元穴をしっかり拾うことを怠った即修理・いい加減な修理をすると鞄にストレスがかかり二次的な破損を起こす場合があります。そういったことを一度でもしてしまうと二度と元の状態には復旧できませんのでお客様自身がどういったサービスを求めるのか冷静な判断が必要です。

「安さ」「スピード」が求められるリペアの業界において、手縫い修理は敬遠されがちですが、当工房では、あらゆる修理に対応するうえで必要不可欠な技法であると考えています。
リペアの仕事では、既製品の作製時に難なくこなせたミシンによる機械縫いが難しいケースが沢山あります。あくまでもリペアですので、針孔が若干外れることは仕方のないことではありますが、大きく外れる恐れのある場合や、針孔を外すことにより強度を失ってしまう場合や、型崩れが起きるケースについては手縫いでの修理を採用する事があります。修理用のアナログなミシンでは縫製の難しい箇所を一目一目チクチク縫い合わせていきます。手縫いの技術が無ければ修理不可能なものはたくさんあります。構造がひとつひとつ異なる鞄修理において、手縫いによる修理は仕上がりのクオリティを左右する大事な技法なんです。
「手縫いってレザークラフトなんかでやってるあれでしょ。素人でもできるもんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、修理で行う手縫いはミシン針で空けた穴を縫うため、針孔が小さく、普通にやったらまず糸が絡まって千切れます。目で針孔を確認できないような、入り組んだ箇所を針先の感覚だけで縫っていくこともありますので難易度が高いのです。当工房ではエルメスの手縫い製品などのオーバーホール・手縫いによる修繕も行っております。確かな手縫い修復技術が無ければこういった修理はできませんね。

 

色々な手縫い修理の場面

・機械縫製の製品でも、リペアの場合、製造の工程を無視して一部分を解体・再縫製する場合が多いので、ミシンの通らない箇所は手縫い縫製で仕上げる場合があります。また財布の折山の補修など、製品自体がゆがんでしまった箇所は元穴に落とすことが不可能なためメーカー修理で断られる場合が多いですが、当工房では、手縫い修理で元穴にしっかり落とす修理が可能です。

製造現場の特殊な縫製マシンで仕立てられたバッグ。修理屋にあるような工業用ミシンでは縫製が困難です。複雑な構造の手縫い縫製は立体的なフォルムを維持して元通り修復できます。

 

生地の袋縫い。洋服のお直しなどでは一般的ですが、バッグなどでは沢山物を詰めても大丈夫な強度を考えなければいけません。目立たないポケット内装などはステッチを表に出してしまいますが外装側や目立つ部分は袋縫いで元通り修繕します。

ギューっと絞ると元通りです。

すべての場面でこうした修理方法をとるわけではありませんが、必要に応じて適切な修理方法をとれば、単にクオリティだけでなく、耐久性を上げたり、場合によってはリーズナブルな修理方法が可能になることもあるんです。習得している技術が多いほど、お客様にご提案できる修理方法も増えるのでいいことづくめです。

以上、こだわりの手縫い修理のご紹介でした!